自動車保険の任意保険には、代理店を経由して加入する代理店型と保険会社と直接契約して加入するダイレクト型(通販型)があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、違いをよく理解して自分に合ったタイプの任意保険を選んでください。
保険料が安く抑えられるのはダイレクト型任意保険
ダイレクト型任意保険は加入者と保険会社が直接やり取りして契約する、産地直売のようなものです。そのため、余計なコストがかからず保険料が代理店型よりもかなり安くなっています。
その代わり、保険の内容に何かわからないことがあっても、基本的に自分で調べる必要があります。もちろん保険会社に電話やメールで質問することはできますが、代理店に相談するよりもレスポンスは遅くなります。
ダイレクト型を選ぶとしても、基本的な知識やポイントを押さえておけば難しいことではありません。保険料を安く抑えたいなら、任意保険の知識を付けてダイレクト型に切り替えましょう。
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加入割合は代理店型が圧倒的に多い
昔は任意保険といえば代理店型が当たり前でしたが、インターネットの普及もあって今はダイレクト型を選ぶ人が増えています。
とは言っても2012年現在でダイレクト型の加入割合はわずか6.6%となっており、まだまだ代理店型の契約数が多くなっています。
言い換えれば、ダイレクト型に変更することで保険料を安く抑える人が圧倒的に多いということになります。
サービスの充実を求めるなら代理店型任意保険
代理店型任意保険では、保険会社が代理店に支払う手数料分の上乗せがあるため、ダイレクト型と比べて保険料が高くなっています。
その代わり、充実したサービスを対面で受けられたり、自分に合った保険のプランを組んでもらえるため、補償漏れのリスクが減る等のメリットがあります。
最近では、損害保険会社各社がダイレクト型に力を入れ始めていることを代理店はかなりの脅威に感じています。そのためサービス向上を目指すことでダイレクト型との差別化を図る代理店が増えています。
兼業代理店の場合はダイレクト型への変更も視野に
もっとも、ここで言う代理店とは、専業代理店のことで、ディーラーや整備工場等の兼業代理店の場合は十分な知識を持っていなかったり、保険業そのものに力をあまり入れていない場合があります。
代理店と日常的にコミュニケーションを取っているのでなければ、高い保険料が無駄ですから、ダイレクト型に変えてしまった方がいいかもしれません。もちろん、全ての兼業代理店が悪いと言っているわけではありません。
兼業代理店のディーラーでもお客さんを大事にするところは多くあります。保険だけの客ではなく自動車の客でもありますから、専業よりも親身になって相談してくれることもあります。
まとめ
つきつめて言えば、ダイレクト型と代理店型の保険料の差額は代理店のサービス料金です。
代理店のサービス内容に、保険料差額を払う価値を感じるなら代理店型を選ぶことになりますし、自分で何とかなると思うならダイレクト型を選ぶことになるでしょう。
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