任意保険の車両保険では、車両本体とその付属物が補償の対象となっています。そのため、カーナビやタイヤは車両の付属物として補償の対象となります。しかし、車のトランクに積んでいたゴルフクラブや車内に置いていたカメラが破損したり、盗まれたりしても補償を受けられません。
このような、車両付属物ではないが、車内に置いている物の損害を補償してくれるのが身の回り品特約です。
車内身の回り品特約の補償範囲
車内身の回り品特約では、原則として車内・トランク内・ルーフキャリアに積載していた物の破損が補償されます。
例えば、車内に置いていたカメラ、トランクに積んでいたゴルフクラブ、ルーフキャリアに積んでいた自転車等が事故で破損した場合に補償を受けることができます。ただし、ルーフキャリアに積んでいた物は盗難については対象外となります。これは、目を離したら簡単に盗まれてしまうものですから、所有者の責任とされるためです。
また、現金や宝石・貴金属類・美術品といった高級品、ペットの事故による被害や盗難は車内身の回り品特約の対象外となっています。
付帯する場合は免責金と補償限度額に注意
車内身の回り品特約は、車両保険の補償範囲を拡充できる便利な特約ですが、免責金が設定されている場合が多いため注意が必要です。また、補償限度額は20万円から100万円程度と保険会社によって様々ですので、限度額と積載物の価額を確認してから付帯することをおすすめします。