任意保険では、運転者限定特約や年齢限定特約のように、保険料が割り引かれる特約もいくつか見られますが、そのほかにも様々な割引制度が用意されています。特にダイレクト系の保険会社では、その強みを活かした独自の割引が充実しています。
継続割引
前年度と同じ保険会社で契約更改した場合に受けられる割引デス。どこの保険会社も客を逃がしたくはないでしょうから、このような割引が存在することもうなずけます。1%~3%の割引を設定している場合が多いようです。
早期契約割引
こちらも前年度と同じ保険会社での契約が前提ですが、契約更改日より一定期間以上前に次年度の契約を決めると割引が受けられます。おおむね更改日の30日~50日前で、割引額は500円程度とする保険会社が多いです。
特にデメリットのない割引ですから、継続するのであれば必ず受けられるようにしておきましょう。
保険証券不発行割引
保険に加入すると、その加入と補償内容を証明する保険証券が発行されます。しかし、最近では証券に記載される内容はインターネットでも簡単に見ることができるようになっていますので、保険証券は必要ないという人も増えています。保険証券不発行割引では、500円程度の割引が受けられます。
インターネット割引
ダイレクト型任意保険の大きなメリットは保険料が安いことですが、それはインターネット割引によるところが大きいです。インターネット割引では保険会社にもよりますが、1万円以上の割引が受けられる保険会社もあります。
ただし、1年目と2年目以降で割引額に差がある保険会社もあります。しかも、かなり金額が変わってくる場合がありますので、そのような場合は乗り換えも検討することになるでしょう。
複数台契約割引
車を複数台所有する人が同じ保険会社を使うことで割引を受けられる場合があります。この割引の恩恵より、補償と保険料のバランスのいい保険会社を探すことの方が重要ですから、重視することはないでしょう。結果的に受けられたらラッキー、くらいに考えた方がよさそうです。
なお、保険会社によっては自動車保険だけでなく、医療保険等の他の種類の保険とセットでも割引を受けられる場合があります。
セカンドカー割引
複数台契約割引と似た名前ですが、全く異なる内容の割引です。セカンドカー割引では2台目を新規で契約した場合、通常なら6等級から始まるところが7等級から始まるという制度のことです。こちらの場合は1台目が別の保険会社であっても問題ありません。
エコカー割引
契約車両がハイブリッド車や電気自動車の場合に受けられる割引です。正直な話、なぜエコカーで自動車保険の割引がうけられるのかは謎ですが、あるなら使っておけばいいでしょう。
なお、保険会社によってエコカーの範囲が異なります。電気自動車のみ対応するところもあれば、天然ガス車も対応する会社もあり様々です。割引額は1000円程度ですので、これを目的にエコカーを買う必要はないでしょう。
将来導入が予定されている自動ブレーキ割引
最近では自動ブレーキを搭載している自動車も販売されています。自動ブレーキを搭載した自動車は事故のリスクが低減されます。これを受けて損害保険協会は2018年より、新たに自動ブレーキ割引を設定することを発表しています。
割引率は1割程度を予定しているということで、導入されればインターネット割引並に大きな割引となります。