任意保険の保険料を安く抑える上で最も重要なのは車両保険でしょう。車両保険は賠責保険や傷害保険と比べて補償金額の割に保険料がとても高額となっています。中古で買った車や年式の古くなった車は思い切って車両保険を外してしまいましょう。
車両保険が必要なのは新車や高級車だけ
車両保険は古い年式の車でも意外と保険料が高額です。
保険料を安く抑えるには免責金額を上げるか補償を限定するくらいしかできることがありません。そのため、保険価額が低くなってしまった車は車両保険を外してしまった方がいいでしょう。
逆に、新車で購入してから2，3年は車両保険を掛けておいた方がいいでしょう。車両新価特約を付帯することも検討してみてください。また、保険価額の下がりにくい車や高級車等は比較的長い期間車両保険を掛けることをおすすめします。
エコノミーA型は補償範囲をしっかり理解して掛けよう
車両保険を安く抑える方法としては、一般型より補償範囲の狭いエコノミーA型があります。エコノミーA型は当て逃げと自損事故が補償対象外になります。
一般型よりかなり保険料が安いので、「運転に自信があるから補償はエコノミーA型にしている」という人も多いですが、当て逃げについてはリスクを許容しているのか、当て逃げが対象外なのを知らないのかどちらなのでしょうか。
当サイトとしては、車両保険はなるべく一般型にするか、全く掛けないか、のどちらかにすることをおすすめします。エコノミーA型にしたい場合は次の点に十分注意してください。
当て逃げ事故の注意点
当て逃げとは、相手方が誰なのかわからないことを言います。つまり、本当に当て逃げで相手の車も顔もわからないという場合はもちろん、相手の名前や住所をうっかり聞き忘れてしまった場合も含まれます。これを知らないばかりに補償を受けられなかったというケースも少なくありません。
自損事故の注意点
運転にどれだけ自信があっても、自損事故は起こるときは起こります。というのも、動物との接触事故は自損事故扱いとなるためです。また、相手が自転車の場合も車対車とはならず自損事故と同じ扱いとなります。
このようなデメリットをしっかりと認識してエコノミーA型を選ぶのはいいのですが、「車両価額が下がってきたし、ここは保険料の安いエコノミーA型に切り替えよう」という単純な発想では切り替えをしない方がいいでしょう。
補償を細かく設定できる保険会社もある
なお、一部の保険会社では、車両保険の補償を細かく設定できる場合があります。例えば、セゾン自動車火災保険のおとなの自動車では、盗難や自宅での水災事故のみを補償対象外とすることができます。マンションの立体駐車場や自宅駐車場で水はけの良い地域であれば、これらのリスクはほとんどありませんから補償を外すことができます。
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