自動車保険の割引制度には様々なものがありますが、中には少し名前の紛らわしものもあります。それが複数台契約割引とセカンドカー割引です。この2つの割引は名前は似ていますが、全く異なる趣旨・制度の割引です。
複数台契約割引
複数台契約割引は、保険会社が自分のところで2台目も加入してくれた場合にのみ割引が受けられるという制度です。ですので、1台目と2台目が両方同じ保険会社で、かつ同じ保険契約者である必要があります。
複数台契約割引は、2台目以降のみに適用されるのではなく、契約全てに適用されますから、2台契約すれば実質2倍の割引が受けられるということになります。
この割引の名称は保険会社によってかなりバラバラで、2台目割引、ノンフリート多数割引、継続時複数契約割引など、様々な名称が付けられています。また、ソニー損保のように1契約目が医療保険でもいいという少し変わったタイプの割引もあります。
このような割引の趣旨は保険会社の顧客増加の促進です。
セカンドカー割引
これに対してセカンドカー割引とは、2台目以降の車両で自動車保険に加入する場合に、ノンフリート等級を7等級からスタートさせることができる制度のことを言います。通常、新規加入であれば6等級スタートですから、1等級分割引率がアップするということになります。
ただし、セカンドカー割引が使えるのは次の条件に当てはまる場合のみです。
- 1台目の契約のノンフリート等級が11等級以上であること
- 2台目の記名被保険者が1台目と同一・その配偶者・同居の親族のいずれかであること
以上の条件を見ればわかるように、セカンドカー割引は1台目と同じ保険会社である必要はありません。2台目を別の保険会社で契約しても、そちらの保険会社に申請すれば7等級からスタートすることができます。
また、名称がセカンドカー割引となっていますが、3台目の契約でも同じです。