こちらはアクサダイレクトの任意保険加入例です。
加入者の環境
この加入例は、32歳のサラリーマン男性の例で、奥さんと生まれたばかりの小さいお子さんがいます。子供のことを考えて補償を厚めにしたいですが、収入が多くないので保険料はなるべく安く抑えたいとのことです。おそらく人生で一番お金に困る時期でしょうね。
年齢は32歳ですが、加入する保険は新車で、ノンフリート等級が6E等級ですから、初めての自動車保険加入であると考えられます。奥さんも運転するので運転者条件は配偶者限定です。
使用目的は日常・レジャーで走行距離は5000km以下ですから、休日に出かけるか買い物に行く程度の使用と考えられます。
補償は削れるところは削っていこう
では次に補償内容を見ていきましょう。
まず賠償責任補償部分ですが対人・対物ともに無制限で掛かっています。店舗等に車が突っ込んでしまうような事故では店の休業損害が高くなる可能性がありますので、対人だけでなく対物も無制限としておいた方が無難でしょう。
次に傷害補償部分ですが、人身傷害補償保険が5000万円で付帯されており、搭乗者傷害は付帯されていません。こちらは、子供のために補償を厚くしたいと言っていた部分なのだと思いますが、最低額の3000万円でも問題ないと思います。年齢も32歳と若いですし3000万円でも十分な補償が受けられると考えられるためです。
車両保険は一般型で145万円がとなっており、免責金は5-10万円となっています。この加入例で個人的に一番ツッコミたいのは、自動車保険以前に、収入が少ないのであれば新車ではなく中古にしておけばよかったのではないかと言う点です。もう買ってしまったのならどうしようもないですが。
新車ですから一般型で設定するのはやむを得ないところです。なお、免責金5万円は低い気もしますが、アクサダイレクトでは1回目は必ず5万円となります。
次に特約ですが、これも節約したいという割には無駄が見られます。
地震・噴火・津波一時金特約を設定していますが、この特約は、地震・噴火・津波と言ったごく限られたケースで車両が全損した場合にしか補償は受けられず、しかも最大で50万円までしか支払われません。使用できる範囲も金額も限定的で、自動車保険の特約としてかなり異質なもので、おすすめできる性質の特約ではありません。
弁護士費用特約や対物修理差額費用特約はかなり重要な部類の特約ですので、加入例のまま付帯した方がいいでしょう。
参考元:http://www.axa-direct.co.jp/auto/introduction/model_case.html