ダイレクト型で保険料を抑えるか代理店型でサービスを充実させるかは任意保険を選ぶ上で悩ましいところです。しかし、少し切り口を変えて、大手損害保険とそれ以外の損害保険を見比べてみると、大手損保の方が優れている点も存在します。
事故対応が充実している
大手損害保険会社は、加入者数が多いので、当然日常的に扱う事故件数も多くなります。そのため、事故対応担当者の経験が豊富なことが多く、充実したサービスを受けられます。また、示談経験も豊富ですから、示談交渉を有利に進められる可能性が高くなっています。
保険金が早く支払われる可能性が高い
その他のメリットとしては、車対車事故で相手も同じ損害保険会社である確率が上がることが挙げられます。加入者が多いのですから、相手も同じ保険会社の可能性は高くなります。これは意外に重要なことです。
通常自動車同士の事故があった場合、示談は保険会社同士で行われますが、保険会社としては自社の側の損失を少しでも抑えようという思惑が働くため、交渉が長引く傾向があります。
しかし、同じ損害保険会社同士での事故の場合、よその保険会社との示談というものが存在しません。そもそも、どちら加入者の過失割合がどうであろうと、保険会社としては支払う保険金のトータルは同じです。その結果、保険金が支払われるまでの手続も円滑化されます。
ダイレクト型でも大手損保のメリットを活かせる
大手損保に加入しないとメリットは活かせないと思っている人もいるかもしれません。しかし、大手のいわゆる3メガ損保もダイレクト型自動車保険を販売する子会社を持っています。これらの保険会社の販売する保険に加入した場合、事故が発生した場合の対応は親会社が行うことになりますので、保険料の安いダイレクト型で契約しながら、大手損保のメリットを享受できるのです。
3メガ損保系のダイレクト型損害保険会社にはセゾン自動車火災保険、イーデザイン損害保険、そんぽ24などがあります。