ドライブレコーダー特約と自費購入は何が違う?

煽り運転や走行妨害などの危険運転・迷惑運転が増加する中でドライブレコーダー(ドラレコ)が注目を集めています。

ドライブレコーダーの搭載には2つの大きなメリットがあります。

  • 事故が起こった場合の証拠として相手の責任追及を容易にする。
  • 撮影することで危険運転・迷惑運転の抑止効果がある。

相手が悪いのに証拠がないばかりに受け取れる賠償金が少なくなることは、交通事故では珍しいことではありません。

ドライブレコーダーはオート用品店やネット通販で安いものなら1万円弱から購入することができます。個人でも取り付けが可能なので徐々に普及が進んでいます。

ドラレコ特約とは

ドライブレコーダーは自動車保険会社から貸与を受けるという形で取り付けることも可能です。この場合は、自動車保険に特約を付帯すればレンタルすることができます。

これがドライブレコーダー特約です。

では、自費で購入する場合と自動車保険にドラレコ特約を付帯する場合でどのような違いがあるのでしょうか。それぞれのメリットやデメリットを解説します。

自費購入とドラレコ特約の違い

ドラレコを自費購入した場合とドラレコ特約に加入した場合にはいくつか大きな違いがあります。ドラレコ特約を付帯できる大手4社の損保会社の内容と比較してみました。

  自費購入 ドラレコ特約
損保ジャパン 東京海上日動 三井住友海上 あいおい
ニッセイ同和
日本興亜
コスト 1万円弱~ 年額9,720円 年額7,480円 月額850円 月額850円
月額850円 月額650円
事故対応 契約者が連絡 事故を検知して自動で対応
映像・音声の転送 契約者が送付 事故発生時に自動で送信
運転診断 できない 可能
ドラレコの機能 自由に選べる 保険会社指定なので選べない
保険会社 自由 特約提供保険会社のみ
運行記録の利用 されない される

※特約の場合でも取り付けは契約者が行う必要があります。

コスト面では自費購入の方が有利

まず、費用の面では自費購入の方が有利と言っていいでしょう。安いものでは1万円を切りますし、2万円も出せば十分な性能のドラレコを購入することができます。ドラレコ特約の保険料1、2年分でペイできる計算になります。

ドラレコ特約を選ぶメリットがそのコストを上回っているかどうかを考えることになるでしょう。ドラレコ特約には多くのメリットがあります。これらのメリットにコスト分の価値があるかどうか考えてみてください。

特約のドラレコは事故を検知・連絡してくれる

保険会社のドラレコ特約で貸与されるドラレコはGPS付きで常にLTE通信を行っています。そして、事故の衝撃を検知すると、事故映像や現場の情報を自動的に保険会社に送信し、救急車や警察への連絡は保険会社が代行してくれます。

そのため、山奥などの僻地で事故に遭い、自分の居場所がわからず他人の助けも呼べないような状況や真夜中の事故で他に誰も助けてくれる人が周りにいない場合には心強い存在となりそうです。

言い換えれば日中・街中での事故であれば、多少便利ではありますがメリットはそれほど大きくはないかもしれません。

どのような時間帯にどのような場所を走行することが多いかを基準に判断してみてはいかがでしょうか。

多機能・高機能重視なら自費購入の方が有利

ドラレコ特約では、保険会社との通信等との関係から保険会社からレンタルしたドラレコ以外を取り付けることはできません。自分で買ったドラレコではドラレコ特約を利用することはできないので注意が必要です。

ドラレコは高機能のものでは後方が撮影できるバックカメラや、横方向、車内の撮影にも対応360°全方向に対応した機種、駐車監視機能が付いたものなど様々な機能があります。そのような高機能のものを付けたい場合はドラレコ特約は向いていないでしょう。

特に、ドラレコを煽り運転対策として装備するのであれば、後方の撮影が可能なドラレコを選択する必要があります。また、一時停止中に運転席の外から威圧してくるケースには側面方向の撮影に対応したものを選択する必要があります。

事故に遭ったとき証拠がないばかりに泣き寝入りするのが嫌だ、とか煽り運転が怖い、といった理由でドラレコを付けるのであれば、特約のものより高機能なものを取り付けた方が良いかもしれません。

ドラレコ特約ならエコ運転・安全運転診断ができる

これはドラレコ特約そのものではなく付随的なサービスですが、大きなメリットです。

運転診断が、自分の運転がエコか、安全かを診断してくれます。また、車間距離を自動検知して接近し過ぎたら警告してくれる機能もついています。事業用トラックのデジタルタコグラフに近いイメージです。

運転診断は運転にあまり自信がない人にとってはメリットと言えます。常に見られているという緊張感から安全でエコな運転ができるようになったという意見が多いようです。損保ジャパン日本興亜のアンケートでは8割が運転意識が向上したと回答しています。

被害者側の危険な運転がきっかけとなって煽り運転が発生するケースもあります。普段から安全運転を心がけるようになればそのリスクも減らせるでしょう。

ドラレコ特約の提供保険会社は代理店型のみ

ドラレコ特約は比較的新しい特約のため、まだ代理店型の大手保険会社しか販売していません。あくまでも任意保険の特約ですからセットでしか加入できません。

つまり、ドラレコ特約を販売していない保険会社で任意保険に加入している場合は、自費購入をするか保険会社を乗り換えるしかありません。

ドラレコ特約は今後も徐々に普及していくと考えられます。保険料の安いダイレクト型任意保険でもいずれは登場することが期待されますがいつになるかはまだわかりません。

ダイレクト型任意保険に加入の方は今すぐドラレコを付けたいと考えているなら自分で購入してしまった方が良いかもしれません。

ドラレコ特約とプライバシー

ドラレコ特約を付帯すると、ドラレコが記録する運行情報を保険会社やドラレコのメーカーへ提供することに同意することになります。

つまり、いつどこに行ったかとか、どのような運転をしているのかという情報は全て保険会社やメーカーに伝達されているのです。

映像や音声については事故が起こらない限り送信されることはありませんが、このような運行情報だけであってもプライバシーに関わるものですので、人によっては嫌だと感じるかもしれません。

しかし、見方を変えれば保険会社が安全運転を見守ってくれているという言い方もできますので、考え方次第と言えそうです。

ドラレコ特約はできるだけ付帯するのがおすすめ

ドラレコ特約には、本来のドライブレコーダーの役割以外にも以上のように様々なメリットがあります。月額1000円未満で付帯できますので、今の保険会社で付帯できるのであればおすすめの特約です。

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