国土交通省が、「徐行」と「一時停止」の2種類の道路標識に英語表記を併せて標示することを発表しました。「徐行」の場合下に「SLOW」、「一時停止」の場合「STOP」と記載されますが、基本的なデザインは従来通りです。
外国人の交通事故の増加が原因
このような標識の入れ替えについて国土交通省は、外国人観光客の増加と2020年の東京オリンピック開催に対する対応であるとしています。現在日本では、日本語の読めない外国人観光客の運転による交通事故が増加傾向にあるのです。
特に、鉄道のない沖縄や、広大な北海道では外国人のレンタカー利用率が高く、事故の増加も大きな問題となっています。
外国人の日本での運転
外国旅行によく行く人は、日本の運転免許でも運転できる国があることは知っている人も多いでしょう。この逆に、日本でも日本の運転免許を持っていない人でも、一定条件を満たせば運転することができます。現在のところ次のいずれかの条件を満たしていれば、日本で運転することができます。
- ジュネーヴ条約が定める国際運転免許証を取得していること
- スイス、スロベニア、ドイツ、フランス、 ベルギー、モナコ、台湾のいずれかの運転免許を取得しており、日本語の翻訳文が添付されていること
国際運転免許証は、ジュネーヴ条約に加盟している国の免許証を持っていれば、簡単な講習を受けるだけで取得することができます。もちろん日本でも取得可能です。
このように、日本の免許を持っていなくてもかなり簡単に運転できてしまいます。つまり、日本の道路標識の知識がゼロでも運転できるわけです。
道路標識の入れ替えは2017年7月1日から開始され、全国全ての入れ替えには10年間かかるということです。