セコム損害保険は、言わずと知れた警備最大手のセコムの損害保険部門です。損害保険会社としての知名度は高くありませんが、警備会社としての強みを活かした任意保険を販売しています。
もともと、セコムが設立したわけではなく、東洋火災という中堅損保に資本参加する形で参入しました。現在はセコムの出資率は97.12%となっています。
本業を活かしたサービスが強み
セコム損害保険の最大の特徴は、本業である警備業を活かした事故対応サービスにあると言えます。
通常、交通事故が発生したら警察への通報や救急車の要請は全て自分でしなければなりません。また保険会社への連絡も電話ですることがほとんどです。交通事故を起こしたとき大抵の人は錯乱状態にありますから、冷静な対処は意外に難しいものです。
セコム損保では、事故発生時に事故受付窓口に連絡すると、365日24時間いつでもセコムのプロの警備員がすぐに現場に駆け付けて、警察への通報や救急車の手配を行ってくれます。セコムの拠点は全国に2800か所以上あり、ほとんどの場所で素早い対応が可能となっています。
なお、これに対抗する形でセゾン自動車火災保険が、2016年よりセコムの本業でのライバルの綜合警備保障（ALSOK）と提携し、同じような事故対応サービスを開始しています。
その他の特徴
ロードサービスも充実しており、保険加入者がJAF会員であれば、JAFを派遣してくれます。つまり保険会社のサービスとして、JAFが利用できるということです。レッカー移動は100kmまで無料(JAF会員なら会員無料分含めて115km無料)と、JAF会員のメリットも反映されます。
車両保険に加入すると車両無過失事故に関する特約が自動付帯されるというのも大きなポイントであると言えます。車両無過失事故に関する特約とは、100%相手方過失の車両損害事故で、等級をダウンすることなく自分の車両保険を使うことができる特約です。
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保険料も意外に安い
ルーツは代理店型保険会社ですから、保険料が高いようにも思えるのですが、ネットでの加入申し込みも可能で、ネット価格ならばダイレクト型と勝負できるレベルの保険料となっています。
第一に補償内容、第二に保険料で比較するのが基本ですが、事故対応に不安があれば、多少の保険料差を考えてもセコム損保を選んだ方がいいと考える人もいるでしょう。
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