ノンフリート等級の6等級と7等級にはFとかSといったアルファベットが付いているのをよく見かけます。このアルファベットにはどのような意味があるのかを解説します。
まず、アルファベットの分け方としては、「S」と「A,B,C,E,F」の分類とがあります。それぞれ意味するところが違いますので別々に説明します。
「S」の意味は純新規契約
「6S等級」のように「S」が後ろにつくノンフリート等級は、その契約が純新規契約であることを意味します。
純新規契約とは、過去13か月以内に自動車保険に加入していない車の保険契約を言います。
純新規以外で6等級となるのは、次の場合が考えられます。これらの場合は等級の後に「S」はつきません。
- 他の保険会社から乗り換えたとき
- 事故によって等級がダウンしたとき
以上の場合と、新しく保険を開始した場合では、同じ6等級でもその意味合いが違いますから、表記を分けて区別しています。割引率も異なります。
なお、7等級でも純新規となる場合があります。これはセカンドカー割引の適用を受けた2台目の契約の場合に限られています。セカンドカー割引については下記の関連記事をご参照ください。
「A,B,C,E,F」は年齢の区分を表す
次に、「A,B,C,E,F」のアルファベットの意味ですが、これは記名被保険者の年齢によって区分されています。なお、純新規契約に限った制度ですので、必ず「S」とセットで後につきます。
区分によって保険料の割引・割増率が異なっています。年齢と割引・割増率は次の通りです。
等級 | 年齢区分 | 割引・割増率 |
---|---|---|
6S(A) | 限定なし | 25%割増 |
6S(B) | 21歳以上 | 10%割増 |
6S(C) | 26歳以上 | 5%割引 |
6S(E) | 30歳以上 | 5%割引 |
6S(F) | 35歳以上 | 5%割引 |
このような区分がなされる理由は、運転者年齢条件と同じです。若い人ほど事故のリスクが高いため、同じ等級でも保険料を増減しているのです。
ところで、「D」が抜けていることが気になる方も多いと思います。もともと「D」は年齢条件の設定できない一部の特殊車両に設定されていましたが、現在ではそのような車両がほとんどなくなってしまったため欠番となっています。