自動車保険には、長期契約自動車保険という契約方法があります。通常任意保険の保険期間は1年間ですが、長期契約自動車保険は文字通り長期の契約で、長いものでは6年間の長期契約が可能です。
長期契約自動車保険の特徴
長期契約自動車保険は、契約期間が長期だというだけで、通常の自動車保険と同じように年払いや月払いも可能です。また、途中で解約しても月額で分割されますから、中途解約をすると損というわけではありません。
この他にも長期契約自動車保険は長期契約であるが故の特徴がいくつかあります。これらは基本的にメリットにもデメリットにもなり得ます。
契約期間中は等級ダウンや、ゴールド免許割引の影響を受けません。そのため契約期間途中で事故を起こしても、翌年の保険料に影響が出るわけではありません。これはメリットとも言えますが、契約期間明けには結局等級はダウンしますから、実質的にはゴールド免許割引分のメリットしかない、という考え方もできます。
また、ブルーで契約して契約期間中にゴールドになったとしてもゴールド免許割引は適用されないという点はデメリットになります。
更新手続きが不要という点はメリットと言えます。
メリットにもデメリットにもなるのが、車両料率クラスの変更が反映されないという点です。これは、契約車両の保険実績ベースですから保険料は割高にも割安にもなり得ます。極端に割高になった場合は途中解約できるという点で若干メリットの方が大きいとも言えます。
結局、長期契約のメリットは大体同じ理由のデメリットで打ち消されてしまいます。これらがメリットになるかデメリットになるかは個々に判断することになります。
普通の自動車保険がおすすめ
ただ、筆者としては一般的に長期契約自動車保険はおすすめはしません。現在の自動車保険業界の変化の目まぐるしさを見ていると、3年も経てば新しい魅力的な保険や割引が新たに発売されると考えられるからです。
このような状況の中で6年や7年間の保険契約をするのは、結果的に損することになる可能性があります。それよりも毎年、ダイレクト型自動車保険を見直した方が得な可能性が高いと考えます。