任意保険の保険料を安く抑える最大のポイントは特約を見直すことと言っていいでしょう。ここでは特約を見直す際の参考のために、絶対におすすめしたい特約ベスト3をご紹介します。
1位.弁護士費用特約
1位に選んだのは弁護士費用特約です。弁護士費用特約は大きな事故に遭ってしまった場合に非常に使える特約です。
訴訟費用はもちろん、事故の相手方との示談の際にも弁護士を立てれば、自分でやるよりストレスがなく有利な交渉を進めることができます。
日常的な生活ではあまり縁のない話にも思えるかもしれませんが、もらい事故で相手がごねている場合や大きな事故があったときには確実に役に立つ保険です。
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2位.ファミリーバイク特約
バイクを運転する家族がいる方に限定されますが、強くおすすめしたい特約ですので、あえて2位に選びました。ファミリーバイク特約の最大のメリットは、単独の任意保険と比べて保険料が圧倒的に安いことです。しかも、それだけでなく任意保険より便利な点もあります。
例えばファミリーバイク特約を使って保険金を受け取ってもノンフリート等級が下がりません。2輪と4輪は等級の基準が異なり、2輪事故は4輪の等級に影響しないためです。
この他、主契約の年齢条件や運転者条件が適用されず、家族全員が補償の対象となるというメリットもあります。もしバイクの任意保険に加入すれば、当然運転する人の年齢条件等に合わせる必要があります。
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3位.運転者限定特約
3位に選んだのは運転者限定特約です。こんなの誰だって付帯していると思われる方もいるかもしれませんが、意外と正確な内容を把握していない人が少なくありません。条件が合えば絶対に付帯すべき特約ですから、確実に内容を理解しておくことをおすすめします。
まず、家族限定の「家族」には別居の未婚の子は含まれますが、別居の既婚(離婚済みも含む)の子は対象外となっています。意外と見落とされることが多い点ですので注意してください。
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もう一つは、友人に運転させる場合、絶対に「限定なし」にしないといけないと思っている人が多いことです。もし友人が車を持っていたら、他車運転危険補償特約が付帯されている可能性が非常に高いです。その場合は、その友人の特約で補償を受けられますので、友人のために高い保険料を支払う必要はありません。
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4位.個人賠償責任特約
4位は個人賠償責任特約です。最大のメリットは自転車を運転しているときに発生した対人・対物事故が補償されることです。対物はともかく、対人事故は最近高額賠償の事例が多発しています。自転車を運転するなら付帯しておくことを強くおすすめします。
自転車を運転しない場合でも、日常生活のあらゆる事故が補償されますので、何かあったときのことを考えると付帯しておくと便利です。
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ワースト 地震・噴火・津波車両全損時一時金特約
ついでにおすすめしない特約もご紹介します。
おすすめしない特約に選んだのは地震・噴火・津波車両全損時一時金特約です。この特約の問題点は、事故の発生リスクや、発生した場合の損害と比べて受け取れる保険金が50万円と微妙な金額になっていることです。
全く不要と切り捨てるつもりはありませんが、この特約を掛けることに大きな意義を感じる、という人はほとんどいないと考えられます。必要性を見出せるなら付帯すればいいでしょうが、あえておすすめできる特約ではありません。
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