搭乗者傷害保険の必要性と掛け方

自動車保険を掛ける際に一番迷うことは?と聞かれたら、どう答えますか。おそらく大半の方は車両保険だと言うでしょう。

では、二番目に迷うことはなんでしょうか。おそらくこれは、搭乗者傷害保険を掛けるかどうか、という点だと思います。ここでは搭乗者傷害保険を掛けた方が良い場合と掛けなく手もいい場合を考えてみましょう。

人身傷害補償保険との関係

搭乗者傷害保険を掛けるかどうかで迷う理由は、人身傷害補償保険と補償範囲が完璧に重複するからです。なお補償範囲については下記記事を参照してください。

関連記事:人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険

搭乗者保険は必要ない?

損害額に応じた保険金が支払われる人身傷害補償保険が存在する以上、原則として搭乗者傷害保険は必要のない保険であると言うこともできます。

しかし、これはあくまでも原則です。搭乗者傷害保険には、人身傷害補償保険にないメリットがあります。このメリットが活かせるのであれば搭乗者傷害保険を掛けた方がいいということになるでしょう。

搭乗者傷害保険のメリットは?

では具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.人身傷害補償保険より支払われるのが早い

搭乗者傷害保険は、傷害の部位や入院・通院日数で保険金が支払われますから、損害額が確定してから支払われる人身傷害補償保険と比べて支払いまでのスピードが早いというのがメリットです。

人にはいろいろな事情があるでしょうから、突然の入院費用の出費にも苦労する場合もあります。そのようなリスクを考えると、加入しておいても良いと言うことができます。

2.実損額以上の補償が受けられる場合がある

人身傷害補償保険も付帯していれば、最終的に受け取ることができる保険金は、実損額より搭乗者傷害分の保険金が余分に受け取れることになります。

これはいわゆる焼け太りで、保険の本来の趣旨から言えば適切でないということもできるかもしれません。しかし、実際は純粋に事故に起因する損害以外にも余分な交通費がかかったり、事故がなければする必要なのかった手間や気苦労というのもなかなか大きなものです。

このような場合に、搭乗者傷害の保険金は手間賃や気苦労代であると考えるのであれば、付帯しておいても良いでしょう。事故による精神的負担の軽減にはなります。

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