駐車違反の点数回避問題と回避リスク

駐車違反は、違反の種類によって異なりますが普通車の場合反則金1万円から2万円、違反点数は1点から3点となっています。3点となると一発で違反運転者になってしまいますし、もう1回やってしまうと免停になってしまう重い内容です。

そのため、放置違反金制度を悪用して点数加算を回避する人が少なくありません。

放置違反金制度

路上駐車は他の交通違反と違って、現場にドライバーがいません。そのためドライバーに出頭するよう要請する紙を車に置き、それを見た運転者が出頭して初めて違反切符が切られます。

しかし、この制度を悪用する人が多くいました。警察の出頭に応じるよう求められると「自分はそのときの運転者ではなく、当時は別人が運転していた」と言って逃げていたのです。

このような逃げ得を許さない、として2006年に創設されたのが放置違反金制度です。しかし、この制度も完全なものではありませんでした。

放置違反金制度とは、違反運転者が出頭に応じない場合に、代わりに所有者に違反金を課すというものです。これによって完全な逃げ得は封じられてしまいました。支払う違反金は車種や駐車場所によって異なりますが6,000円~27,000円の間です。

しかし、放置違反金制度では違反点数は引かれないのです。違反点数はあくまでも交通違反に対する罰則ですから、放置違反金制度では点数を引くことができないのです。

放置違反金制度創設後出頭しない人は激減しましたが、違反点数が引かれないという点にメリットを感じて、今でも逃げ得を利用する人は少なくありません。

悪用なのでリスクもあり

2006年以前の悪用とやっていることは同じなので、法的なリスクがないわけではありません。あくまでも理論的にはというだけで現実的な危険性はほぼないでしょうが、悪質であると判断された場合には罰金刑を受けるリスクが考えられます。放置駐車違反の刑罰は最大で罰金15万円となっています。

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