路側帯などに駐停車した場合は、他の車両がすぐそばを走行することがありますから、車から乗り降りするときは、他の車両の通行を妨害しないように注意してドアを開け閉めする必要があります。
少し意外に思われるかもしれませんが、その注意を怠った場合は安全不確認ドア開放等という道路交通法違反となります。
罰則と違反点数
安全不確認ドア開放等は、反則金6,000円、違反点数1点の、交通反則通告制度の対象となる青切符の違反です。
違反名称 | 反則金 | 違反点数 |
---|---|---|
安全不確認ドア開放等 | 6,000円 | 1点 |
違反の内容
ドアの開閉等によって、交通の危険を生じさせた場合に違反となります。事故を起こしていなくても違反となる可能性があります。
違反名称が「安全不確認ドア開放等」となっていますから、ドアの開閉さえ注意していればいいように思えるかもしれませんが、ドアの開閉だけでなく搭乗者の乗り降りに関しても注意する必要があります。
また、同乗者が危険な行為をした場合でも運転者の責任となります。同乗者自身の確認も当然必要ですが、運転者は一緒に後方等を確認して必要であれば指示を出すようにしてください。
交通の危険を生じさせる行為とは、具体的には他の車が急ブレーキを踏んだり、急ハンドルを切るといった回避行動が必要となる行為を言います。また、道路中央側(普通は右側)の自動車ばかりに注意しがちですが、道路端側を通る歩行者や自転車に対しても十分注意する必要があります。
ドアの開け閉めはゆっくり行うようにしましょう。
参考条文
道路交通法第71条(運転者の遵守事項)第4号の3
安全を確認しないで、ドアを開き、又は車両等から降りないようにし、及びその車両等に乗車している他の者がこれらの行為により交通の危険を生じさせないようにするため必要な措置を講ずること。