任意保険には大きく分けて、直接加入者と契約するダイレクト型任意保険(通販型任意保険)と、代理店を通す代理店型任意保険があります。
ダイレクト型任意保険はインターネットの普及とともに勢力を拡大してきた、いわば新興勢力の任意保険です。ダイレクト型には代理店を通さない分保険料が安く抑えられるというメリットがあります。
これに対して、従来からある代理店型任意保険では、知識の豊富な代理店スタッフと対面で手続や相談ができるので、ダイレクト型と比べて手厚いサービスが受けられるというメリットがあります。
ダイレクト型がインターネットの普及とともに契約数を増やしてきたとは言っても、まだまだ代理店型の方が数が多いのが現状です。
その理由はそれぞれの保険会社の規模が違うという販売する保険会社側の事情もありますが、加入者側の事情も少なくないようです。
ダイレクト型では取引相手の顔が見えないため、漠然とした不安・抵抗を感じる人が少なくないようです。
目次
ダイレクト型任意保険の漠然とした不安を解消しよう
漠然とした不安や抵抗があるのは、その正体が何なのかわからないからです。
オバケが怖いのも、なんだか正体がよくわからないからです。オバケだと思っていた物が、風で飛ばされたビニール袋だとわかれば怖くもないでしょう。
これと一緒で、ダイレクト型任意保険というのが一体どういうものなのかを理解できれば、不安や抵抗をある程度は解消できるはずです。
ダイレクト型保険会社はメジャーな会社ばかり
ダイレクト型の保険会社は相手の顔が見えないからどんな会社かわからない、と感じる人も少なくありません。しかし、ダイレクト型任意保険を展開している会社はどれもメジャーな大企業の子会社ばかりです。大きく分けると次の3つに分類できます。
- 親会社が保険業以外の大手企業(独立系)
- 親会社が世界的な大手保険会社(外資系)
- 親会社日本の大手保険会社(大手損保系)
1の独立系ではソニー損保やSBI損保があります。ソニーは言わずとしれた大企業ですし、SBIもソフトバンクから独立した大手の金融企業で聞いたことがある人も多いでしょう。
2の外資系としては、チューリッヒやアクサダイレクトがあります。チューリッヒは150年の歴史のあるスイスの大手損害保険会社です。アクサはフランスに拠点を置く歴史のある世界的な金融企業です。また、日本ではダイレクト型自動車保険以外にもアクサ生命を展開しています。
実はダイレクト型の多くは3の大手損保系の保険会社です。イーデザイン損保やセゾン自動車火災、三井ダイレクト損保などがあります。
このタイプのダイレクト型保険会社の特徴は、一部の業務を親会社と共通させている点です。つまり、サービス面では代理店型とまったく変わらないということです。
電話でのサービスはとても充実している
ダイレクト型の自動車保険会社なども、顔の見えない不安を加入者が感じていることはよく理解しており、電話でのサービスをとても力を入れています。
契約時によくわからないことがあっても電話で相談すればすぐに対応してくれます。
事故があったときも丁寧に対応
肝心の事故対応も、ひと昔前は「ダイレクト型は事故対応がダメ」と言われていましたが、最近ではダイレクト型でも事故対応満足度ランキングで上位となることも珍しくありません。
また、大手損保系のダイレクト型保険会社では、同系列の代理店型と事故対応担当部門が共通していますから、代理店型とダイレクト型を比較すること自体に意味がありません。例えば、東京海上系ダイレクト型損保のイーデザイン損保では、事故対応に強いと業界では有名な東京海上が行います。
本当に「代理店型だから」安心なのか
以上はダイレクト型の漠然とした抵抗や不安を解消する話でしたが、ここからは代理店型のメリットについての話です。
ダイレクト型に漠然とした抵抗があるということは、言い換えれば、代理店型に漠然とした信頼感があるということです。その信頼は本当に存在するのでしょうか。
代理店型任意保険の加入者の中には、信頼できる代理店だから、とか知識豊富な担当者が親切に対応してくれるから代理店型がいいという人もいるでしょう。
そのような人は今のまま代理店型で契約を継続するのもいいでしょう。むしろ、今の時代にそのような信頼できる会社や人がいるのにダイレクト型に乗り換えるのはもったいないので、今のまま継続することをおすすめします。
しかし、代理店型に契約している人全員がそのような明確な理由があるでしょうか?大半の人は、漠然とした理由で代理店型を選んでしまっているのではないでしょうか。
最初にも書きましたが、代理店型のメリットは、対面で取引をできるため、ダイレクト型より手厚いサービスが受けられることです。そのサービスが保険料というコストとトレードオフの関係にあるのですから、メリットがなければコストが増えるだけです。
漠然とした安心感と引き換えに高い保険料を支払うのはもったいないです。これに当てはまる方は、ぜひダイレクト型任意保険への乗り換えを検討してみてください。
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