高速道路の事故の過失割合の考え方

高速道路は通常の道路とは異なるため、過失割合の考え方についても大きく異なっています。具体的に何が違い、過失割合にどのような影響があるのかを説明します。

高速道路の7つの特徴

高速道路では、文字通り高速での走行を安全かつ円滑に可能とするための道路ですから、高速性、安全性、円滑性をバランスよく保つために通常の道路とは異なる決まりが定められています。

1.最低限のスピードを維持して走行

高速道路では最高で100㎞/hの走行が可能です。そのため、他の走行車両とあまりに速度差が大きくなると、円滑性が損なわれますし、安全性にも問題があります。そのため、下限速度は原則として50㎞/hと定められています。

2.走行車の妨害行為の禁止

高速での安全な走行なために、それを阻害するような行為は禁止されています。例えばUターンやバック、道路の横断等がそれに当たります。

3.本線走行車の優先

サービスエリアやインターチェンジから進入してくる車両は、本線の走行車両を妨害しないように進入する必要があります。本線の走行車両は高速で走行していますから、その進行を妨害するのはとても危険です。

4.加速車線・減速車線の存在

本線進入時には、本線との合流までに十分かつ安全に加速する必要がありますから、加速車線が設定されています。本線進入時には加速車線を利用して加速してから進入する義務があり、加速せずに進入することはできません。

逆に、出口等で本線から離脱する場合も本線で減速を開始してはならず、減速車線に進入してから徐々に減速していく義務があります。

5.駐停車禁止

高速道路では安全かつ円滑な走行を実現するため、原則として駐停車することが禁止されています。もちろエンジントラブルやガス欠等やむを得ない理由で停車するのは仕方のないことですが、そのようなトラブルを起こさないよう事前に確認する義務はドライバーにあります。例えば、ガス欠で停車してしまった場合は違反点数2点で9,000円の反則金となります。

6.停止した場合の義務

エンジントラブル等でやむを得ず高速道路上で停止してしまった場合は、停止標示の機材等を車両の後方に設置することで後続車の追突を防止する義務があります。後続車は高速で接近してきますから、一般道路と比べて大きく目立つようにする必要があるためです。また、高速道路上に設置されている非常電話(非常電話がない場合は110番)で、停止している旨を通報する必要があります。

7.安全な場所への退避

高速道路上で停止してしまった場合は6の措置を講じた後はガードレールの外側等の安全な場所に避難する必要があります。後続車は道路上の停車車両を視認しにくく追突による二次災害のリスクが大きいためです。

過失割合の決定要素

高速道路には以上のような特徴があり、それらの特徴に基づく義務に反した場合は過失割合の点でも不利に扱われます。例えば、高速道路を降りるために減速車線に移動せず、本線走行中に急減速して追突された場合は、急減速した車の過失割合が大きくなります。

高速道路では事故の場合の損害が一般道路と比べて重大なものとなりやすいため、一つ一つの過失による過失割合への影響が一般道の場合より大きくなる傾向があります。

高速道路でも一般道と同様、保護の必要性の強いバイクについては過失割合が有利に扱われます。ただし、高速道路には歩行者はいないという前提がありますので歩行者への修正はありません。

自動車保険の一括見積もり

自動車保険って、どの保険会社を選べばいいの・・・?

また、満期が近付いてきたな‥‥‥

CMもいっぱいやってるけど、保険会社の違いがわからない‥‥‥

こんなお悩みをお持ちの方には、自動車保険の一括見積もりがオススメです!

自動車保険の一括見積もりは、最大20社の自動車保険の見積を一度に取ることができる便利なシステムです。保険料が5万円以上安くなったという方も大勢います。

お見積りはもちろん無料です!

⇒ 今すぐ無料で一括見積もりを始める。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする