仮運転免許証を取得すると、自家用車でも道路に出て練習をすることができます。この時、もし事故が起こってしまったら、任意保険で補償は受けられるのでしょうか。
せっかく仮免を取って路上練習しようと思っても、任意保険の補償がないのであれば怖くて運転できないという方も多いでしょう。
仮免練習中でも保険は利用可能
結論から言えば、仮免練習中の事故でも任意保険の補償を受けることはできます。ただし次の2つの点をクリアする必要があります。
- 仮免許練習に必要な法律上の要件を満たしていること
- 運転者年齢条件や運転者限定等の加入保険の条件に適合していること
仮免許練習に必要な法律上の要件を満たしていること
仮免許練習に必要な法律上の要件とは、指導者を助手席に同乗させることと「仮免許練習中」と書かれたプレート掲示することの2点です。
法律上の義務を果たしていない違法な運転を任意保険で保護する必要はない、ということです。考え方としては、無免許運転中の事故が保険対象外なのと同じことです。
なお、指導者を同乗させない場合は仮免許運転違反、「仮免許練習中」の掲示をしない場合には仮免許練習標示義務違反となります。
加入保険の条件に適合していること
次に、練習者が運転する自動車に適正な保険が付帯されているかどうかを確認する必要があります。これは仮免許に限らず当たり前の話なのですが、ついうっかり忘れてしまいがちですので注意が必要です。
例えば、これまで運転者限定を夫婦限定とし、年齢条件を35歳以上としていたのに、20歳の子供の練習に親が付き合うことになれば、仮免練習前にこれらの条件を変更する必要があります。
以上の2つの点に留意すれば、仮免運転中でも任意保険を使うことが可能です。もっとも、仮免期間中はあまり自主練習をしないことをおすすめします。